tel:0120-59-2312

フォームでのお問い合わせ


離婚にまつわるコラム

離婚から生まれた新しい転機

5年まえのチャペルでの結婚式、そして、ニューカレドニアへの新婚旅行に行ったのが、ついこの間のことのように思われます。あの頃は、まさか、いまの夫とこうして、アメリカにすんでいるとは想像していませんでした。

 

そうです。わたしは、現在バツイチを乗り越えて、2度目の結婚をしている36才の専業主婦です。

 

そもそも、最初の夫との離婚の原因は、夫の浮気やカードの使い方にありました。性格の不一致といった、単純なものではなく、結婚して知らされた、夫のいろいろな悪いくせが目に付くようになっていたのです。

 

当時のわたしは、外資系の銀行に勤めていたキャリアウーマンでした。そして、夫はといえば、45才にして大手のゼネコンの部長という肩書きでした。一見すると、絵に描いたようなカップルですが、内情はまったく違ったものでした。独身時代の彼と、結婚してからの彼の態度の違いに違和感を感じながら、時が過ぎていきましたが、そのうち、離婚を決意したのです。いまでは、彼とのあいだに子どもがいかなったのが、唯一の幸いだと思っています。

 

別れた夫との出会いは、大学時代の友人がセッティングした合コンがきっかけでした。そのとき、わたしは、30歳で外資系銀行での仕事をこなしていました。仕事にも慣れ、年収も増えてきていたので、公私ともに充実していた時期でした。

 

10歳も年上だった夫は、当時は、まだ大手のゼネコンの課長をしていました。40歳で課長のポストは、悪くないなと内心思ったものです。見ためは、少々、シャープではないものの、落ち着いた感じのするサラリーマンでした。恋愛感情という印象はなく、そうかといって、悪いイメージはそのときはありませんでした。

 

少し我の強いところがあるかな? とは思いましたが、そのときは、気に止めずにいましたが、結婚してから、この我の強いところが、極端に出始めたのです。そうとは知らず、この合コンがきっかけで、別れた夫との交際が始まりました。

 

わたしも30歳という結婚適齢期を迎えていたために、大手の安定したサラリーマンが結婚相手なのは、正直安心でした。その後、いくどかデートを重ねていくうちに、この人であれば、結婚してもいいかな、と思うようになりました。

 

年齢差が10歳も離れていたので、少し躊躇する部分もありましたが、デート中のふるまいや、カードを使った支払がとてもスマートだったので、年齢差も気にならなくなっていきました。

 

その後、わずか半年というデート期間を経て、わたしたちは結婚しました。都内のホテルのチャペルでのウェディングドレス姿が今でも、鮮烈によみがえります。まさか、あの時の幸せが、その後の結婚生活で壊されるとは、だれが想像したことでしょう。よくテレビで成田離婚が話題になって時期がありましたが、そんなことありえないでしょ?!と思っていた自分が甘かったなと思いました。

 

わたしも新婚旅行あたりから、なんかちょっとへんだなと思い始めたのです。結婚は、宝くじのようなもの?! とは誰かのセリフですが、本当に相手次第で、人生が左右されると実感した5年間の結婚生活でした。

 

新婚旅行から戻り、結婚前から二人で購入していた、都内のマンションでの生活が始まりました。

 

3LDKで4000万円という、平均的なマンションを共同購入したのです。頭金も二人で1500万円ほど出し合って、2500万円をローンで返済することにしました。住宅ローンは、25年ローンで組んでいたので、返済額もけっこうな金額でしたが、二人の収入を合わせると、かなりの負担でもありませんでした。

 

しかし、結婚当初から、徐々に夫の暴力というふるまいが気になりはじめました。頭や顔を強く殴ったりする暴力ではなく、たとえば、目に見えない腕や足などをつねってたりするくせがあるのです。そうすれば、他人からは暴力をしているのがバレないと思っていたようです。

 

離婚の原因に夫の暴力が上位に挙げられていますが、まさか自分もこの手の部類に入るとはまったく想像すらしていませんでした。結婚まえのあのやさしかった夫はどこにいったのかしら?と随分なやみもしました。

 

結婚してすぐに手のひらを返すような態度の男性がいると聞いたことがありましたが、まさか自分が該当するとは、思っていなかったのです。

 

やはり、半年という交際期間がいけなかったのでしょうか。お互いの性格をよく知らないまま結婚したことで、こうした結果になってしまったかとも思いましたが、10年の交際を経て結婚しても、すぐに離婚にいたる夫婦も多いと聞いたので、そう一概にはいえないのかなとも思いました。

 

結婚後は、普通に仲良く暮らしていけると思っていましたが、夫の暴力以外でも、気になる部分が現れ始めたのです。

 

それは、カードのハデな使い込みでした。クレジットカードを使えば、簡単に銀行から引き落としがされるので、たいへん便利な決済方法だと思うのですが、反面、使いすぎてしまうというデメリットがあります。

 

別れた夫は、このあたりが無頓着で、計画性がなかったように思います。大手のゼネコンに勤務している大人の男性なので、単純計算くらいはできるはずなのですが、どうも倹約ができない性格だったように思います。ぎゃくに、わたしは心配性な性格で、出費も細かく計算するタイプなので、このあたりの不一致も離婚の原因となっていったのです。

 

家庭内暴力、ハデな金遣いだけでも、離婚の理由になりますが、別れた夫は、こうしたひどい行為以外にも、なんと浮気をしていたのです。ある日、ワイシャツに口紅がついていたのですが、それが袖口についていたのが気になりました。まるで、相手の女性がわざとつけたのではと思うような口紅あとから、ひょっとして、長く付き合っている浮気相手がいるのではと思うようになりました。

 

また、無言電話があったりしたこともあるので、それはまるで、相手の女性が自分の存在を知らせるかのような態度に思えました。テレビドラマのワンシーンのようですが、まさか自分にもこんなことが起こるとは…。別れた夫との結婚生活は、こうしたことの繰り返しで、それまでのわたしの結婚観はくずれていったのです。

 

それまで、薄々、離婚をしたほうがいいのかな、と思っていた気持ちが、一気にぜったいに離婚をしたい!と思うようになっていきました。すでに離婚をするには、十分な条件が揃っていたので、この頃から、探偵事務所に依頼することを考えていました。

 

結婚生活も3年が過ぎた頃、姑が頻繁にマンションを訪れるようになりました。それまでは、電話をかけて様子を伺っていたのが、わざわざマンションまで来るようになりました。理由は、夫との不仲が原因でした。おそらく、わたしのほうが離婚を決意していることを悟っていたのでしょう。

 

表には出しませんでしたが、毎日の生活のなかで、夫もわたしが離婚を口にはしないものの、そろそろ何か対抗手段をうって出るのではと思ったのでしょう。そのいやがらせ?!として、口うるさいお姑さんがやってくるようになったのです。部屋の掃除が手抜きだとか、料理が下手だとか、夫婦でもう少し仲良くしなさいとか、離婚を考えているわたしにとっては、どれもいやがらせにしか聞こえませんでした。

 

夫のほうは離婚をするつもりはないのは、うすうす分かっていたので、姑が来るようになったのは、すぐにいやがらせだなと思いました。わたしとしては、クレジットカードの使い方が荒く、暴力を行い、そのうえ、浮気の臭いがプンプンする夫から逃れたい一心でした。付き合っていた頃、かすかに感じたあの我の強さが、いまでは、うんと表に出てくるようになったのです。

 

わたしは、仕事を持っているので、帰りが夜の7時を過ぎることもあり、夕飯の支度はそれから行ないます。しかし、連日のようにやってくる姑の愚痴や口うるささには、もう限界に達していたのです。それまでの我慢が爆発して、以前から考えていた探偵事務所への依頼をすることにしたのです。

 

探偵事務所に頼むと、依頼主の秘密は守ってくれるということなので、そうした業者をネットで調べてみることにしました。すると、探偵事務所もいろいろなレベルがあることがわかり、少し不安になり知人の法律家に相談しました。

 

彼女は、高校のときの同級生で弁護士をしています。探偵事務所でも信頼のあるところを紹介してもらったので、そこへ依頼することにしたのです。持つべきものは友達です。その探偵事務所は、多くの離婚問題を取り扱っているところで、評判もなかなかいいと後から分かり、本当に紹介してもらってよかったと思いました。料金体制もしっかりしていて分かりやすく、対応も親切な探偵事務所でした。

 

探偵事務所へ依頼してから、1週間が過ぎたころのことです。盗聴器を夫のカバンにセットしていたら、浮気相手のマンションでの会話が聞き取れました。やはり、一時的な浮気の相手というよりも、特定の女性の存在が発見できたのです。出張などで忙しい夫ですが、そうした合間をぬって、浮気相手のマンションに1週間に1度の割合で通っていることが分かりました。

 

探偵事務所への料金が少し気にはなるものの、延長して証拠となるものを見つけてもらうことにしたのです。それまでのところは、会話でしか確認できませんでしたが、二人がマンションから出てくるところや、一緒に食事をしているところを、証拠写真として出してもらうように、探偵事務所に頼みました。

 

浮気調査など、テレビドラマで何度も見たことがありますが、本物の探偵さんに合うのも初めてでしたし、まさか自分が浮気調査を依頼することになるとは、夢にまで思っていなかったので、なんだか探偵事務所に依頼していることさえ、夢なのではと思うときがときどきありました。

 

10日間ほどして、運よく夫が浮気相手と一緒にマンションから出てくる写真が取れました。そして、さらに二人して温泉旅行に行ったときの、証拠写真まで手に入れることができたのです。わたしには、出張だと言っていたあのときの、温泉旅行の写真だと思うと、なんだか情けないやら、腹立たしいやらで、その日は弁護士の友人と遅くまで、お酒を飲みながら、夜を明かしました。

 

しかし、感情的に浸っている場合でもなく、とにかく証拠写真を集めること、裁判になっても勝てる自信を持つためにも、前向きにいろいろな情報集めに集中しました。仕事を持ちながらの浮気調査依頼を行なったわけですが、幸い2週間ほどで、証拠の写真や情報を集めることができました。

 

それだけ、夫の日ごろの行動がよくないのだなと実感した瞬間でした。頻繁にクレジットカードを使っていることや、特定の浮気相手以外にも、いろいろ遊び歩いてる証拠まで手に入れることができたのです。探偵事務所も信頼のおけるところに依頼すれば、こんなにも便利なのかと感激しました。

 

証拠写真が揃ったところで、離婚調停を行なうことに決めました。離婚調停しながらの浮気調査では、段取りが悪すぎるので、そのまえに探偵事務所に依頼をしておいてよかったと思いました。すでに、このころわたしは二人で購入したマンションを出て、実家に戻っていました。離婚調停とは、家庭裁判所に、離婚調停を申し出ることでスタートするわけですが、夫と協議をすることも考えましたが、一切の離婚には応じてもらえなかったので、離婚調停へと一歩前進することにしたのです。

 

しかし、離婚調停については、姑も夫も納得がいかないようで、無言電話がたびたびありました。わたしには、まったく非がありませんでしたが、どうしてこうもいやがらせが過ぎるのかと、ほとほと悪い意味で感心する毎日が続いていました。

 

もし、非があるとすれば、仕事を持っていることで、家事が若干、おろそかになっていることくらいで、そういうものを非とは言わないのではと、自分の正当性に自信を持っています。いよいよ、離婚調停のために家庭裁判所に趣くことになったときのこと、適当な理由をつけて、夫が出席を拒否したことがあります。

 

離婚調停は、1ヶ月に1度のペースで開かれるので、思うように捗りませんでした。しかし、家庭裁判所に出頭勧告をしてもらい、なんとか話し合いのテーブルについてもらうことができました。話合いでは、マンションを共同購入しているために、その処分をどうするかといったことや、浮気やクレジットカードの使い方の清算などにありました。

 

結局のところ、証拠がわたしのほうにあるために、若干の慰謝料を貰うことで決着ができました。マンションに関しては、売却して清算することになりました。

 

弁護士である高校の同級生とも話し合いましたが、もしも離婚調停が上手くいかなければ、訴訟を起こすときには、彼女に相談をしようと思っていました。しかし、探偵事務所に依頼した証拠写真や証拠書類があることで、訴訟を起こしても、夫に勝ち目がないために、夫のほうでもようやく離婚に応じてくれたのです。

 

晴れて離婚が成立することになり、それまで使えていたものが、どっと噴出したように、体のなかからスッキリした気分になることができました。あのいやなどんよりした空気から開放されて、本来の自分の空間が作れると思うと、離婚ができて本当によかったと思いました。ほんの3年~4年ほどの結婚生活でしたが、早めに切りをつけることができて、いまでは安心して毎日を過ごしています。

 

暴力を受けることもないですし、夫の金遣いの荒いことでイライラすることもなくなりました。肉体的にも精神的にもこれほど楽になれたのは、数年ぶりのことでしたので、結婚をするのは、慎重にしなければいけないものだと、つくづく勉強になった数年間でした。離婚できた日には、弁護士の同級生とお祝いのお酒をつきあってもらいました。

 

離婚にむけて本格的に行動をし始めた頃から、実家に戻っていましたが、新しい生活にむけて新たに分譲マンションを購入することにしました。頭金は、慰謝料とそれまで溜めていた一部の預金でなんとか賄えることができました。

 

分譲マンションを購入しておけば、自分が住まなくなっても人に賃貸として貸すことができますし、女一人だとなにかと不安な部分もあるので、将来のため不動産の取得に踏み切ったのです。離婚したばかりで、再婚のことはこの当時はまったく考えていませんでした。独身のときとは違い、バツイチになることで、将来に対して考え方が変わり、なにか大きな買い物をすることで、安心を得ようとしていたような気がします。

 

また、この国の年金問題には不安が残ります。それだけに、個人的にも安定した何かを残したいという思いが強かったのだと思います。わたしにはまったく相性が会わなかった、別れた夫の予期せぬ行動が、かえって、状況をよくしてくれたのだと思っています。

 

いままで真面目にしてきたので、神さまが助かる道を与えてくれたのだと確信しています。さて、外資系銀行に勤務して、すでに10年以上が経ちましたが、仕事も慣れてこれといった変化は見当たりません。社内では、昼休みにFXや為替の話でもちきりのようです。結婚生活では、さまざまな体験をしましたが、会社では、いつもと同じ業務をこなすことで毎日が過ぎていきました。

 

そんなある日のことです。突然、携帯電話に別れた夫から電話がありました。それまで、非表示の無言電話が何度もあったので、ひょっとして別れた夫?!のせいだと思い、しつこい性格は相変わらずだといった具合に、気にもとめていませんでした。

 

しかし、ここにきて、非表示でない夫からの電話がきてしまったのです。復縁を迫っているのか、目的は定かではありませんが、目に見えない暴力や目立たないところにアザをつくる性格なので、これはやばいかなととっさに思いました。

 

でも、試しに電話に出てみると、最初にデートしたころのレストランで会おうという言葉でした。案の定、復縁を迫っているんだなと直感で分かりました。わたしのほうは、復縁どころか顔を見るのもいやだったので、きっぱりと断りました。

 

丁重にでも断ると、すぐに脈がある?!と勘違いをするタイプなので、あえて、きっぱりと断ったのです。しかし、困ったことにしつこい人というのは、きっぱり断ると、それはそれで、また電話をしてやろうと思うようなのです。それから、何度も元夫からの電話がありましたが、丁重に断っても、はっきりと断っても、結果は同じでした。

 

こうして数ヶ月が過ぎましたが、今でも電話がときどきかかってきているようです。しつこい性格の人は、自分の我を通すのが一番なので、電話に出ないのが一番だと思い、元夫からの連絡があると、家の電話も携帯のほうでも、繋がらないように設定をしました。

 

そうした不安な日々が続いているときに、会社の帰りに突然、元夫が現れたときには、本当にびっくりしました。

 

元夫とはいえ、すでに離婚をしていますし、これはもうストーカーの何物でもないと思いました。また、離婚の理由が、別れた夫の暴力やクレジットカードの乱雑な使用方法などにあったので、もうこれ以上は無理だと思いました。だれだって、こんな性格の男性を好きになるオンナなんていないはずなのに、どうして、わたしが?!と思いました。まるで、キツネにつままれたような、だまされたような気持ちで一杯でした。

 

しかし、そうはいっても実際にいやがらせの電話や、別れた夫が突然現れたりすることで、わたしの心のなかでの不安が恐怖へと変わっていきました。別れた夫のいやがらせを克服すべく、その頃から、いろいろ対策を講じることに決めたのです。まずはじめに、家の電話番号や携帯電話の番号を変えました。そして、仮に新しい電話番号にたどりつき、電話をしてきても大丈夫なように、録音するように設定をしています。

 

困ったことに、電話番号を変えても、わたしの仕事先を知っているので、やはりしつこく近辺をうろうろしているようなのです。わたしが一人でいるので、まだ希望を持っているのかと思い、次に新しい恋人を見つけることにしました。

 

仕事がら英会話スクールに通っていますが、そこで知り合った男性に相談してみました。そうしたら、こころよく恋人役を引き受けてくれることになったのです。この英会話スクールには、もう2~3年ほど通っていますが、恋人役のAさんの仕事先や性格もよく知っているので、この人であれば安心だと思いました。

 

会社帰りに約束をして、レストランに食事に行ったり、休みの日にはドライブに行くようになりました。恋人役といっても、男性と女性ですから、そのうちに本当の恋人のようなライフスタイルに自然に変わっていきました。そして、新しい男性とのひっきりなしのデートに戸惑いを感じたのか、そのうち、別れた夫からの電話がなくなりました。

 

離婚を決意したころから、英会話スクールを変えたのですが、そのことで、Aさんと出会えることができたので、今ではよかったと思っています。何も言わないでも、二人の間には暗黙の了解ができていました。自然とこのまま恋愛関係に突入するのかなと以心伝心で伝わっていたのだと思います。

 

もう恋人役のAさんとは言わせません。現在の恋人になった今の彼は、大学の助教授をしている38際の男性です。仕事がら英会話のレベルを落とさないように、今の英会話スクールのクラスを選んだようです。外資系の銀行に勤務しているわたしとは、英会話スクールを通じて知り合ったわけですが、なにか同じ匂いがするのを感じました。

 

こういう匂いが相性が合う、というのだと35歳にして初めて知ったのです。今の彼と恋愛するようになったころ、すでにわたしは、35歳になっていたので、バツイチといえど、再婚のことが頭にちらつきはじめました。恋愛をはじめたきっかけはともかく、この人とであれば結婚してもいいかなと思うようになりました。彼の方でも、いい感じで自然と結婚へと二人して向かっていきました。

 

別れた夫からの連絡もなくなり、新しいフィアンセとの快適な日々が続いていました。仕事も恋愛も上手く行き過ぎていて、なんだか怖いくらいでした。そんなある日、突然、彼がアメリカの大学に留学に行くことになったのです。大学での研究の延長ということで、2ヶ月後には、日本をたつことになったのです。そこで、わたしにもついてきて欲しいとプロポーズがありました。もちろん、プロポーズをこころよく引き受けました。

 

最初の結婚の時には、仕事はやめないわ!と思っていたのですが、今の彼のプロポーズを受けたときは、10年以上、勤務していた外資系の銀行でしたが、すぐにやめよう!と思ったのです。それだけ、自分では気がつかないなにか、安定したものを感じていたのかもしれません。現在は、専業主婦になるべく、結婚式を目前に、退職に向けて、引継ぎをおこなっています。2ヶ月後の日本を出発するまでに、結婚式の準備を行い、会社での整理整頓を行なうといった、忙しい日々が続いていましたが、充実した幸せな毎日でした。

 

そして、とうとう結婚式の日がやってきました。都内の某レストランでのささやかな結婚式でしたが、みんなに祝福されて、ほんとうに幸せでした。新緑が生い茂るレストランに、純白のドレスが美しく映えて、まさか2度もウエディングドレスを着るとは思っていなかっただけに、自分の晴れの姿に感激しました。

 

結婚式の披露宴は場所を変えて、違うレストランで予約をとりました。職場の同僚や、英会話スクールの友人たち、両家の親族といった少人数でのものでしたが、みんなが喜んでいる顔をみて、これでよかったのだと確信しました。

 

2ヶ月後にアメリカ行きが決まっていたので、新婚旅行は、香港に短い予定で行ってきました。デートはいつも国内でしたが、新婚旅行では特別なスイートに泊まることができて、新婚旅行にふさわしい旅でした。

 

彼は、38歳で初めての結婚式でしたが、わたしはバツイチでも幸せな結婚ができるのだと確信できた新婚旅行でした。

 

最初の結婚のときに感じた、相手への違和感もありませんでした。それだけに、今の彼との生活を大事にしていきたいと、結婚式当日にあらためて思いました。

 

ストーカーまがいの別れた夫のことは、すでに頭にはありませんでした。あんなに、いやがらせの日々をおくっていたのが、まるで夢のなかにでもいたかのような出来事として、記憶から消したいと思っています。人さまの人生に土足で入ってくるような、そんなオトコはもうコリゴリです。まるで錯覚に陥っていたかのような数年でしたが、いまはこうして、結果的に新しい土地に引越しすることができて、良かったと思っています。

 

別れた夫には、新しいパートナーを見つけて、早く立ち直ってほしいと願うばかりです。そして、新しいパートナーのためにも、離婚した原因は何なのかを、自分自身で見つめて欲しいと思います。直そうと思っても、性格というものは、そうおいそれとは変わるものではありませんが、直そうという努力と、その結果が出るようにすることが一番なのではと思います。風のうわさですが、そんな別れた夫に彼女ができたという話を聞きました。大企業に勤める現在では、部長を務めている人なので、新しいパートナーを見つけることは、そう難しいことではないでしょう。お相手の女性とは、順調に交際が続いていると聞いています。

 

さて、アメリカでの現在の夫とわたしは、日本での結婚式をおえて、ボストンに住んでいます。一戸建ての庭付きの家には、犬を飼っていて、わたしは専業主婦をしています。仕事をやめてまだ数ヶ月しか経っていないのに、あの忙しい都会での仕事の日々が、まるで遠い日のことのように思えてなりません。

 

いまでは、10年以上ある仕事のキャリアを捨ててまで、この人について行こうと決めた人だったので、ほんとうに結婚してよかったと思っています。こんなに幸せな再婚ができるとは、想像すらしていませんでした。

 

結婚は、回数ではなく、相性が合うかどうかが大事なのだなと思いました。同じ匂いのする人でなければ、結婚は上手くいかないことに気づいたのです。

 

これから、結婚をする人、再婚する人に言いたいのは、相手の性格や自分との相性があうかどうかを優先して決めるのがいいと思います。もちろん、経済的なことも大事ですので、バランスのとれたお相手を見つけるようにしてください。

相談無料フリーダイヤル tel:0120-59-2312


PAGE TOP